今日は薄毛でお悩みの方がしっかりとした情報や対策を得ることができるように記事を書いていきます。
この記事を読むことで薄毛でお困りの方にエビデンスのある対策方法がわかります。
それでは早速やっていきましょう!
薄毛整体は意味なし!?
結論から言います。
薄毛整体はエビデンス(証拠・根拠)がある効果はないです!
医学の世界では病気や怪我に治療効果があることを示すエビデンス(証拠・根拠)が求められます。
もちろん医学に絶対はないので、このエビデンスが全てではないですが基本的にこのエビデンスが求められます。
だって良くなるかわからないエビデンス(根拠)のない薬を飲むのは嫌ですよね?
良くなる証拠・根拠がないのに手術しますか?
しませんよね!
それと同じで基本的にはこのエビデンスをもとに治療の選択をします。
今のところ薄毛整体について効果があるというエビデンスは出ていません。
なのでエビデンスが全てとは言えないですが、薄毛整体で薄毛が改善するということは医学的に証明されていません。
薄毛に悩んでいる方は多いと思うので、そもそも薄毛とはどのような状態なのか説明していきます。
薄毛とは?
薄毛とは髪の毛が薄くなることです。
そのままですね(笑)
薄毛の疾患名としては
- 男性型脱毛症(AGA)
- 女性男性型脱毛症(FAGA)
と呼ばれています。
脱毛症は男性型と女性型があります。
男性型脱毛症をAndrogenetic Alopecia→通称AGAと呼ばれます。
女性型男性型脱毛症をFemale Androgenetic Alopecia→通称FAGAと呼ばれています。
最近では女性男性型脱毛症Female Pattern Hair Loss通称FPHLと言われるようにもなっています。
男性と女性では症状や治療法も異なります。
※女性男性型脱毛症を以降女性型脱毛症と呼びます。
この脱毛症とは毛周期を繰り返している過程で髪の成長期が短くなり、休止期にとどまる毛包が多くなることが基盤となっています。前頭部や頭頂部の髪の毛が柔らかく細く、短くなり最後は抜け落ちて頭皮に現れなくなるというものです。
髪の毛には毛サイクルというリズムがあります。
この毛サイクルは以下の図がわかりやすいです。
- 成長期
- 退行期
- 休止期
- 脱毛
①~④の順番で髪の毛は成長して抜け落ちるまでのリズムがあります。
通常は髪の毛がどんどん成長してフサフサになり成長しきってから、徐々に退行して抜けていくはずが
脱毛症の場合は成長が途中で止まった状態(細く、柔らかく、短い)のものが多くなり、そのまま抜けていってしまう状態です。
男性型脱毛症の場合:20代後半~30代で著明となり、40際代で完成されます。
女性型脱毛症の場合:頭頂部の比較的広い範囲の頭髪が薄くなるパターンが多く、更年期に多くなります。
この毛サイクルが乱れることで薄毛、脱毛症に繋がります。
脱毛症の分類
脱毛症の分類は男性型脱毛症と女性型脱毛症で異なります。
脱毛症の分類をわかりやすい図を引用させて頂きました。
日本では男性型脱毛症(AGA)はNorwoodの分類と高島の分類が使用されています。
Norwoodの分類
高島分類
女性型脱毛症はLudwig分類が知られています。
引用元:http://hc.mochida.co.jp/skincare/dandruff/dandruff6.html
脱毛症の分類を診ることで進行状況や自分がどの型なのかわかります。
脱毛症(薄毛)の原因はホルモン!?
薄毛に悩む方は多いと思います。
では、なぜ薄毛になってしまうのか?
原因を説明していきます。
脱毛症(薄毛)の原因は以下です。
- ホルモン
- ストレス
- 血行不良
- 不規則な生活習慣
- 遺伝的要因
[sc name="hallow"]薄毛や脱毛症で悩む方は多いので、このページでは薄毛や脱毛症(AGA)になってしまう原因を詳しく解説していきます。この記事を読むことでなぜ脱毛症が起こるのかメカニズム・原因がわかります。[…]
これらの原因で毛サイクルが乱れ、脱毛症(薄毛)が引き起こされます。
薄毛整体に行くことによって血行不良などは少し改善される可能性はあります。
また、不規則な生活も指導されると少しは改善される可能性はあります。
薄毛整体ではどんなことをするの?
では薄毛整体では一体どんなことをするのでしょうか?
まずはカウンセリング用紙を記入してからカウンセリングになります。
このカウンセリングでだいたい頭皮に触れたり、マイクロスコープで頭皮をみます。
その後施術という感じの流れです。
中には頭を洗う院もあるようですが
脱毛症(薄毛)対策・治療はどうしたらよいのか
それでは脱毛症(薄毛)の対策と治療をエビデンス(医学的根拠)を基に説明していきます。
対策と治療は以下通り
- 頭皮環境をよくする
- 生活習慣の改善
- 外用薬(育毛剤)を使用する
- 内服薬を服薬する
- 植毛術
- LED・低出力レーザー
*男性と女性では対策や治療が異なるので注意が必要です。
*治療に関しては男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版を基に書いていきます。
では、まず対策からです。
頭皮環境をよくする
頭皮環境を良くするにはやはりシャンプーが重要になってきます。
男性は女性よりも皮脂の分泌が多く脂出るので、髪の毛根が脂でギトギトになってしまい髪の毛にとってかなりのストレスになります。
なので男性は頭皮の脂をしっかりとってくれるスカルプシャンプーがオススメです。
オススメのシャンプーはこちら髪の悩み、今スグ解決!≪アデランス≫プロのヘアケアシリーズ
女性の場合は男性ほど皮脂が多くないので女性用のシャンプーをオススメします。
女性用シャンプーは女性用無添加頭皮ケアシャンプーがオススメです。
頭皮の皮脂をしっかり落として頭皮環境を良くすることで薄毛や脱毛の予防につながります。
毎日使うシャンプーだからこそしっかりとしたケアが必要です。
生活習慣の改善
生活習慣は髪にかなりの影響があります。
生活習慣が乱れると脱毛症になりやすくなります。
生活習慣で重要なのが
- 食事
- 睡眠
- ストレス
です。
まず、食事から
食事は脂っこいものや、甘いもの、添加物、着色料、夜遅くに食べる食事などは皮脂の分泌が多くなり、頭皮に悪影響を及ぼします。
バランスのとれた食事と夜遅くに食事をしないように心がける必要があります。
次に睡眠です。
睡眠中は成長ホルモンがでるので髪の成長に大きく関係します。
睡眠時間が短かったり、睡眠の質がよくないと成長ホルモンの分泌が悪くなり髪の成長を妨げてしまいます。
6~8時間の睡眠を心がけ、寝る前にスマホやパソコンをいじらないようにして質のいい睡眠を取ることが重要です。
最後がストレスです。
ストレスは万病の元と言われる程、身体に悪影響を及ぼします。
ストレスが溜まり過ぎると脱毛症だけでなく様々な病気にもつながります。
ストレスを解消する方法を自分なりにみつけ、仕事などで大きなストレスがかからないように気をつける必要があります。
仕事はストレスになりやすいので、ハゲるのと仕事どっちを取るか考えるといいかもしれません。
僕はハゲるくらいなら仕事を辞めます(笑)
健康的な生活を心がけることが脱毛症(薄毛)の対策になります。
次はエビデンスのある治療です。
外用薬(育毛剤)を使用する
ここからは医学的根拠がある治療の説明をしていきます。
まずは薄毛が気になる人が使おうと思う第1位が育毛剤です。
この育毛剤ですが、(個人差はありますが)効果があるものと無い物があるので注意が必要です。
治療に関しては男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版を基に書いていきます。
そして推奨度をA~Dで表記します。(Aが1番推奨される表記です。)
また、同じものでも男性と女性では推奨度が異なるので注意が必要です。
アデノシンの外用
推奨度:B(男性型脱毛症)C1(女性型脱毛症)
男性型脱毛症はアデノシンの外用をおこなうよう勧める。
女性型脱毛症にはおこなってもよい。となっています。
0.75%アデノシン配合ローテーションは軟毛率が有意に減少し太毛率が有意に増加、さらに頭髪の密度も有意に増加したという結果が出ています。
女性型脱毛症は成長期毛伸長率と太毛率は有意に改善度が増加していた。
男性に対する有用性を示十分な根拠があるため、外用を勧める。
女性に対する有用性を示す根拠はまだ不足しているが、副作用が軽微であるのでおこなってもよい。
という結果になっています。
ミノキシジル外用
外用薬は”ミノキシジル”外用をおこうなうよう強く勧める。
推奨度:A
となっています。
男性がミノキシジル5%
女性がミノキシジル1%
含有されているミノキシジルを頭皮に塗ることで総毛髪数が有意に増加したという研究結果が出ています。
ミノキシジル外用に関しては高い水準の根拠があるので男性には5%女性には1%を外用するよう強く勧めるという結果になっています。
エビデンスで証明されているミノキシジルを5%配合している育毛剤をAmazonリンクで貼っておきます。
薬局で買うよりAmazonで買う方が安いので僕はAmazonで買っています。
第1類医薬品なので薬剤師の確認があるのが少しめんどくさいですが
育毛剤使うなら絶対にミノキシジル5%含有している育毛剤を使いましょう!
内服薬を服薬する
内服薬は医師の処方がないと服用することができません。
その為、一度病院に行く必要があります。
今はインターネットを利用して薬を買うこともできますが、副作用や飲み合わせの関係もあるので必ず医師の診察を受けるようにして下さい。
フィナステリド内服
男性型脱毛症には内服薬はフィナステリドの内服をおこなうよう強く勧める。
女性型脱毛症にはフィナステリドの内服をおこなうべきではない。
推奨度:A(男性型脱毛症)D(女性型脱毛症)
となっています。
男性型脱毛症に対するフィナステリドの内服の発毛効果に関して、高い水準の根拠があるので内服療法をおこなうよう強く勧める。
フィナステリドの内服は男性型脱毛症には効果があるが女性型脱毛症には効果が低く、妊娠、妊娠している可能性の女性には禁忌になるので注意が必要です。
デュタステリド内服
推奨度:A(男性型脱毛症)D(女性型脱毛症)
男性型脱毛症には内服薬はデュタステリドの内服をおこなうよう強く勧める。
女性型脱毛症にはデュタステリドの内服をおこなうべきではない。
となっています。
研究結果では全髪数と毛直径の増加についてはフィナステリドよりもデュタステリドの方が優れた効果が出たという結果が出ています。
女性型脱毛症に対するデュタステリドの臨床試験は実施されていないということなのでこれから研究が進めば結果がでると思います。
男性型脱毛症に対するデュタステリドの内服の発毛効果に関して、高い水準の根拠があるので内服療法をおこなうよう強く勧める。
フィナステリド同様、妊婦には男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼ恐れがあるので女性への投与は禁忌となっています。
内服薬は男性型脱毛症にはフィナステリドとデュタステリドが推奨度Aで研究結果が出ているのでオススメになります。
内服薬は医師の処方が必要になるので一度、医師の診察を受けるようにして下さい。
AGA治療でオススメなのが医療法人社団十二会ゴリラクリニックです。
お薬がもらえるだけでなく様々なケアもできるので本気で髪を増やしたい方は1度、病院で治療を受けることをオススメします。
植毛術
髪を植える植毛術もあります。
推奨度:自植毛術はB(男性型脱毛症)C1(女性型脱毛症)人工植毛はD
男性型脱毛症には自毛植毛術を勧める。
女性型脱毛症には植毛術をおこなってもよい。
男性・女性ともに人工毛植毛術はおこなうべきではない。
という結果です。自植毛術は82.5%以上の高い生着率が得られたと記載されています。
フィナステリドやデュタステリド内服やミノキシジル外用による効果が十分でないい症例には自己植毛術をおこうなうよう勧める。
推奨度が高い治療で効果が出ない時に十分な経験と技術を有する医師が施術する場合は自毛植毛術がいいようです。
人工植毛術に関しては有害事象の発生が看過できない為、安全性に関する高い水準の根拠が得られるまでは人工植毛術をおこなうべきではないとされています。
LED・低出力レーザー
LEDおよび低出力レーザー照射は有効なのか?
推奨度:B
LEDレーザー及び低出力レーザー照射をおこなうよう勧める。
男性型脱毛症では低出力レーザーを週3回、26週照射した結果、毛髪数が増加した。
女性型脱毛症も同じく毛髪数が増加した。
レーザー照射後に照射部の異常知覚や軽度蕁麻疹、皮膚の乾燥やひつき、圧痛などがみられた人もいた。
LED及び低出力レーザーは有用性を示す十分な根拠があり、副作用も比較的軽微であることから、適切な機材を使用しておこなうよう勧める。
という結果です。
まとめ
それでは最後にまとめに入ります。
まず薄毛整体は医学的根拠のある効果はありません!
薄毛整体に通うのであればしっかりと医学的根拠のある病院での治療をオススメします。
医学的根拠のある治療は
- ミノキシジル外用、男性5%女性1%を使用する
- 服薬はフィナステリドorデュタステリドのどちらかを服用
- LED及び低出力レーザーを照射
- ミノキシジル外用やフィナステリド・デュタステリドで効果がない場合、自毛植毛を行う
というのが医学的根拠のある治療かと思います。
さらに生活習慣の見直しや頭皮環境をよくするためにシャンプーなどの対策をとるのが1番いいと思います。
骨次郎も一時薄毛になりかけましたが、リアップX5プラスネオ 60mLを塗ってかなり良くなりました。
今も使っています。これからどうなるかはわからないですが^^;
薄毛や脱毛症で悩む方はかなり多いと思うので、医学的根拠のある治療法を紹介してきました。
悩む方はやはり1度専門の病院で診てもらうことをオススメします。
参考になれば幸いです。
それでは今日はこの辺で